「夕方になると腰が重い」「肩がガチガチに固まっている」——デスクワークをしている方から、こうした相談をよく受けます。
実は、痛みやこりの原因は「座り方そのもの」だけでなく、椅子・机・画面の環境と座り続ける時間にも隠れています。理学療法士の視点から、今日の仕事中からすぐ実践できる対策を解説します。
なぜデスクワークで腰や肩がつらくなるのか
座っている姿勢は、立っている時よりも腰の椎間板にかかる負担が大きいことが知られています。さらに、
- 骨盤が後ろに倒れる(浅く腰かけて背中が丸まる)
- 頭が前に出る(画面をのぞき込む姿勢)
- 同じ姿勢が続く(筋肉のポンプ作用が働かず血流が滞る)
この3つが重なると、腰・肩・首の筋肉は休む暇なく働き続けることになり、重さやこり感につながりやすくなります。
正しい座り方の3つのポイント
1. 「坐骨」で座る
椅子に深く腰かけ、お尻の下の左右のグリグリした骨(坐骨)に体重を乗せます。手のひらをお尻の下に入れると骨の位置がわかりやすいです。坐骨に乗ると骨盤が立ち、背骨が自然なカーブを保ちやすくなります。
2. 足裏全体を床につける
膝がおよそ90度に曲がる高さに椅子を調整し、足裏をしっかり床につけます。足が浮いていると骨盤が安定せず、腰への負担が増えやすくなります。
3. 画面は目の高さに
画面の上端が目線の高さにくるように調整しましょう。ノートPCを机に直置きすると、どうしても頭が下がり首の後ろの筋肉が働き続けます。スタンドで持ち上げ、キーボードを外付けにするのが理想です。
「良い姿勢」より大事な、1時間ごとのリセット
意外に思われるかもしれませんが、完璧な姿勢を保ち続けることよりも、こまめに姿勢を変えることのほうが重要です。
- 1時間に1回は立ち上がる(飲み物を取りに行く、で十分です)
- 立ったついでに、両手を上げて大きく伸びをする
- 座ったままなら、骨盤を前後にゆっくり倒す運動を10回
タイマーやスマートウォッチのリマインダーを使うと習慣にしやすいです。
こんな場合は専門家に相談を
- 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
- 安静にしていてもズキズキ痛む
- 2週間以上、痛みが変わらない・強くなっている
このような場合は自己判断で様子を見ず、整形外科などの医療機関の受診をおすすめします。
まとめ
- 坐骨で座り、足裏を床につけ、画面を目の高さに
- どんな姿勢も1時間座りっぱなしはNG。こまめに立ってリセット
- しびれや強い痛みがあれば医療機関へ
座り方と環境を整えるだけでも、夕方の身体の重さは変わってきます。まずは今日、モニターの高さから見直してみてください。
Re:BODY(名古屋・金山)では、理学療法士がお一人おひとりの姿勢や身体の使い方を確認し、その方に合ったセルフケアをお伝えしています。デスクワークのつらさが続く方は、お気軽にご相談ください。
